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Inter Sample Peakに対応したマキシマイザープラグイン「VeeMax」がバージョンアップしてver.1.10になりました。
サンプル間に隠れたピークを考慮したマキシマイズ処理を行ってくれるマキシマイザーとなっています。
パラメータは以下のようになっています。
Gain
ここで元の音量に対してどれだけ音量を上げるかを決めます。0dBで元の信号
のままになります。歪っぽくならない範囲、通常の使い方ならば10dB以内程度
で適当なポイントを探す事になると思います。
Release
大きな信号が入ってクリップしないように圧縮した後、どれだけの速さで復帰
するかのパラメータです。極端にGainを上げている場合は、遅すぎると音量が
うねるようになり、速すぎると音が歪みっぽくなります。OutCeiling
出力信号の最大出力振幅を設定します。デフォルトで0dBとなっていて、これで
デジタルのフルスケールを使い切るようになっています。単純に音圧上げに使う
場合には特に弄る必要はありませんが、後でMP3などにエンコードする場合に
エンコーダによっては-0.数dBほど下げておいた方が良い結果になる事があります。ISP Detection
ISPはInter Sample Peakの略で単なるデジタル信号のピークではなく、アナログ化
したりリサンプリング処理した時に現れるピークの事です。
例えば48KHzサンプリングで制作したトラックがデジタル値としては-1.0~+1.0の
範囲に収まっていてもこれを44.1KHzで書き出す際に1.0を越えるような信号が出て
くる場合があります。ISP DetectionをOnにしておくとこれを考慮してアナログ化/
リサンプリング処理の後でクリップが発生しないようにします。
デフォルトでOnになっています。Stereo Link
左右の信号に対して同じ比率でのマキシマイズ処理を行います。これにより、パン情報
が保持されます。このスイッチをOffにした場合は左右の信号を独立して処理するため、
するため、パン情報に歪が発生しますがOnの場合よりも更にもう少しマキシマイズしま
す。デフォルトでOnになっています。